
クラウドファンディング
関心を行動に
KAKEHASHIは2020年3月に寄付チームを結成し、国際NGOであるHunger Zero様と共同でクラウドファンディングを行いました。目的はモザンビークの若者に対する農業支援です。
メンバー紹介

Izumi Sakamoto

Mai Asada

Minori Kitagawa

Yuki Mine
モザンビークの若者に対する農業支援
プロジェクトについて
KAKEHASHIは国際NGOであるHunger Zero様とともにクラウドファンディングを開催しました。
目的は、「モザンビークの飢餓撲滅」、「モザンビークの若者の安定的な発展」です。今回の支援をきっかけに、モザンビークの若者が持続的に農業を行うことができる基盤を作り、次の世代に伝えていけるサイクルを築くため、ソフト面(アセスメント、モニタリング、若者の人材育成)・ハード面(農機具・種や苗の購入、土地購入、機材関連、種や家畜の購入)どちらにも柔軟に使える支援を呼びかけました。
皆様からいただいた支援は、Hunger Zero様の現地パートナー団体であるHands of Love モザンビーク様に送られ、現地の人々のニーズを優先しつつ使わせていただく予定です。

Hunger Zero について
ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)
KAKEHASHIとともにプロジェクトを進めていただいた団体、Hunger Zero 様よりいただいたメッセージを紹介いたします。
「現在この地球上では、約11人に1人が飢餓で苦しんでいます。ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、1981年設立以来、飢餓・貧困と闘いながら懸命に生きようとする人々に協力し、飢餓のない世界「ハンガーゼロ」を目指して、こころとからだの飢餓に応える活動をしています。具体的には、途上国における自立開発支援や、地域が貧困から抜け出すための教育支援、衛生指導、農業指導、また国内外での災害時緊急支援などを行っています。」

私たちの思い
私たちがこのプロジェクトを行なった狙いは2つありました。
1つ目は多くの方に飢餓の問題について関心を持っていただくためです。大量生産・大量消費社会で起こる「フードロス」の問題については関心が高くても、その裏で起こっている「飢餓」の問題はどこか遠い国の話に聞こえてしまうのではないでしょうか。このプロジェクトを通して、若者が飢餓問題を自分事として捉えられる機会を作りたいという思いがありました。
2つ目は、寄付に対するハードルを低くし、社会問題に対して学生も携わることができると知ってもらうためです。寄付と聞くと継続的だったり多額を求められている気がしたりと手を出しにくい印象を持つ方が多いですが、少しの支援が積み重なると大きな力になるということを知っていただきたかったのです。
モザンビークの現状

農業
2014年の時点で約3200万人の人々が小規模農業を行なっており、95%の生産物を担っています。(WFP HPより)
さらに、農業の技術や方法が伝統的なものに限られているという現状があります。

失業
実施時、失業率は3.39%であり、特に若者の失業率(15-24歳)は6.87% という状況でした。
また、COVID-19の影響によりさらに増えたと考えられます。

飢餓
WFPによると、2016年の時点で世界飢餓指数において118カ国中102位という結果であり、42.3%の5歳以下の子供が発育不全にあると報告されています。更に、モザンビークの中の約80%の人々が適切な食事を得る余裕がないと、飢餓問題は深刻な状況です。
プロジェクトの流れ
長期期間に渡るプロジェクトを開催しました。

事前イベント
事前イベントは、モザンビークの現状や飢餓問題そのものについて1人でも多くの方に知っていただくため、Hunger Zeroの総主事である近藤高史様をゲストスピーカーとして迎え、飢餓問題の世界の現状や私たちにできること、モザンビークの基本的な情報などについてお話ししていただきました。また、参加していただいた方を交えたワークショップを行い、飢餓問題に対して私たちが個人レベルでできることは何かについて意見を出し合い、考えを深めました。
クラウドファンディング実施
9月末から11月初旬にかけて、約50日間クラウドファンディングを実施しました。私たちはKAKEHASHIとしてSDGsの認知を広め、行動につなげる活動をしていますが、寄付をしていただいただけでなく多くの方がホームページにアクセスしてくださったという点でとても有意なプロジェクトでした。


事後イベント
事後イベントでは、支援をしていただいた方に、支援結果やプロジェクトの具体的な順序やどの場面で支援を使わせていただくのかをクリアに説明することで透明性を高めるためにイベントを開催し、現地の団体としてモザンビークで活動を行なっておられるローレンス綾子様をお迎えし、現地の方の思いやプロジェクトの具体的な内容についてお話していただきました。